● 耳痛
耳の痛みは「耳の穴の中」「耳の外側や耳介」の大きく2ヶ所に分けられます。耳の穴の中の痛みで考えられるのは急性中耳炎や外耳道炎です。小さなお子様だけでなく大人でもかかります。慢性中耳炎などが急に悪化して痛くなることもあり、外耳道炎は、耳の穴の中の皮膚が炎症を起こしたものです。また、耳かきのしすぎでなることもあります。
耳の痛みは他にウイルスや腫瘍・神経痛などが原因の場合も考えられます。耳の中や外側、耳介が直接の原因の箇所ではなく、のどや扁桃腺の炎症、消化器官の異常などが原因の場合もあります。早めの診察をおすすめします。
● 難聴
【種 類】
・感音難聴 ・伝音難聴 ・混合難聴
【発生期】
・突発性難聴 治 療・・・点滴・内服薬物
・加齢の変化 治 療・・・補聴器
● 耳鳴り
現在10人に1人が慢性的な耳鳴りの症状があるといわれています。「ゴー」「ザー」「キーン」など外部からの音ではない音の知覚を、耳鳴りといいます。急に起こった場合は内耳の損傷など何らかの治療が必要なときもあり、また慢性的な耳鳴りは病気でないものもありますが、まれに脳の異常の場合もあります。
【治 療】
・心理療法 ・音響療法 ・薬物療法 ・自律訓練法
● 鼻水
鼻水には大きく分けて3つの症状があり、原因となる病気によって異なります。
■ サラサラした水っぽいもの
・アレルギー性鼻炎 ・血管運動性鼻炎 ・急性鼻炎
■ 粘っこいもの
・急性鼻炎 ・慢性副鼻腔炎
■ 膿のようなもの
・細菌感染と慢性副鼻腔炎を併発
・急性副鼻腔炎 ・歯性上顎洞炎
■ 血の混ざったもの
・鼻のかみすぎ ・長引く場合は腫瘍性の病気の可能性
【検 査】
・ファイバー検査 ・鼻汁検査など
【治 療】
・薬物療法 ・鼻汁の吸引 ・ネブライザーなど
● 花粉症
花粉によって起きるアレルギー性鼻炎のことです。
【主な種類】
・スギ花粉症 ・ヒノキ花粉症 ・イネ科花粉症
・ヨモギ花粉症 ・ブタクサ花粉症
【主な症状】
・鼻水 ・鼻づまり ・くしゃみ ・目のかゆみ
・のどの痛みやかゆみ ・微熱
【アレルギー検査】
・血液検査で調べます
【治 療】
・薬物療法 ・ネブライザーなど
● におい
においがしない、食べ物がおいしく感じられないなどの症状を嗅覚障害といいます。
【主な症状】
・においを感じない
・においを感じすぎる
・実際と違うにおいを感じる
【原 因】
・ひどい風邪やちくのう症などにより、においのもとが嗅神経に届かない
・鼻の粘膜の重い炎症により嗅神経が働かない
・においの伝達先である大脳の障害
・ストレス
【検 査】
・ファイバー検査 ・嗅覚検査など
【治 療】
・ステロイドホルモン点鼻薬 ・ビタミン剤・漢方薬服用など
● のどの痛み
多くは風邪による急性咽頭炎ですが、急性扁桃炎・急性上咽頭炎・急性喉頭炎は治療が必要となります。また、のどに違和感がある場合は次の場合も考えられます。
【病 名】
・咽頭炎 ・気管支炎 ・声帯ポリープ ・腫瘍(良性・悪性)
・アレルギー ・逆流性食道炎
● 飲み込みにくい
ものが飲み込みにくい症状を嚥下障害といいます。
■ 物理的な通過障害の場合
【原 因】
中咽頭・下咽頭・食道の腫瘍など
【検 査】
嚥下内視鏡検査など
■ 機能的嚥下障害の場合
【原 因】
大脳皮質や延髄、神経の関係する疾患が原因の場合もありますが、耳鼻科的な原因としては次の場合が考えられます。
・慢性副鼻腔炎 ・逆流性食道炎 ・喉頭アレルギー
・咽喉頭異常感症
【検 査】
・嚥下内視鏡検査など
● 口がかわく
【原 因】
・加齢 ・ストレス ・精神的緊張
・降圧剤や睡眠導入剤の副作用 ・口呼吸
・カフェインの作用 ・喫煙 ・水分摂取不足 ・糖尿病
・甲状腺疾患 ・シェーグレン症候群など
【治 療】
・水分補給、原因となった薬を可能ならば中止
・口の保湿剤 ・舌の運動 ・粘液調整剤 ・漢方薬など
● 味がしない
最も多いのが亜鉛の不足による味覚障害ですが、以下の場合もあります。
【その他原因】
・舌炎 ・口の渇き ・降圧剤や睡眠導入剤などの副作用
・鉄不足による貧血 ・消化器疾患
亜鉛の不足による味覚障害については次のような検査と治療をします。
【検査・治療】
血液検査:血中の亜鉛量を測定し、亜鉛不足の場合は亜鉛製剤を内服します。その他、原因に応じてビタミン剤や消炎剤などを服用する治療もあります。
● いびき
いびきは、鼻から喉までの通り道「上気道」が何らかの原因で狭くなっていることで起こります。酸素の摂取量不足により高血圧・糖尿病・心筋梗塞・心不全・不整脈などの疾患が起こりやすいとも言われています。
【睡眠時無呼吸症候群】
一晩の睡眠中に呼吸が数十秒間止まる発作を何度も繰り返すものです。そのたびに反復していびきをかきます。いびきをかく場合、このケースも想定してください。日中の仕事や活動にも影響してきますので早めの検査をおすすめします。
● めまい
めまいには以下の種類があります。
■ 回転性めまい
自分または周囲がグルグルまわる感じのめまいです。物が上下左右に流れるように感じることもあります。
■ 動揺性めまい
頭やからだがグラグラ揺れたりフラフラする感じになります。実際に歩くとふらつく場合もあります。
■ 立ちくらみ
立ち上がった瞬間にクラクラしたり長く立っていて目の前が暗くなる感じのことをいいます。
■ 浮動性めまい
からだや頭がフワフワし、宙に浮いたように感じます。直接結びつく疾患がないため、続くようでしたら検査をおすすめします。
【原 因】
・平衡器官の血流障害 ・炎症 ・内耳のむくみ
・中耳炎 ・内耳炎 ・突発性難聴 ・メニエール病
・良性発作性頭位めまい症 など耳の病気
・脳梗塞 ・脳出血 ・脳腫瘍 ・小脳の障害 など脳の病気
・低血圧症 ・高血圧症 ・脳動脈硬化症 など循環系の病気
● 顔の動き
急に顔の動きが悪くなった場合、次のことが考えられます。発症から時間が経つと治りにくくなるので早めの受診をおすすめします。
■ 顔面神経麻痺
顔面神経の麻痺により、目や口を閉じたりできなくなります。
【原 因】
・ウイルス感染 ・ストレス ・脳梗塞
■ ハント症候群
水痘帯状疱疹ウイルスによる感染です。目や口を閉じられなくなる症状とあわせて顔に水疱ができ、痛みを伴います。
聴力検査
標準純音聴力検査
● | 聞こえの程度の正常・異常 異常の場合どの程度の悪さかを調べます |
● | 聞こえの悪さがどの部位の異常による ものかを判断します |
その他
● | 語音検査・耳鳴り検査にも対応いたします |
ティンパノ検査
● | 外耳道の圧による鼓膜の動きを診る検査です |
眼振検査
「眼振」とはめまいの時に起きる独特な動きのことを指します。眼振検査は、さまざまな条件のもとで眼振が起こるかを調べるもので、当院ではCCDカメラを用いて眼振の様子を詳細に調べます。
平衡機能検査
簡便な刺激(手動による回転刺激)に対する眼球運動の観察・記録(VOR検査)を行っています。
重心動揺検査
めまい・平衡障害がある場合、からだの揺れの状態をみる検査です。重心動揺計の上で眼を開いた状態と閉じた状態でからだの揺れを計測します。
嗅覚検査
"におい"がどの程度分かるかの検査です。すべての臭いか、一部の臭いだけが分からないか、臭いの強弱によって分かる分からないなどかぎ分ける能力を調べます。
アリナミン検査基準嗅覚検査
味覚検査
● | 電気味覚検査法 |
味を感じる度合いを調べます。味覚障害の場合、舌のどの部位が感じないかや、その程度が分かります。 |
アレルギー検査
必要に応じて、協力病院での精査・入院にも
対応いたします。
- 長岡赤十字病院(登録医)
- 長岡中央綜合病院(登録医)
- 立川綜合病院(登録医)
- 栃尾郷クリニック
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