2020/11/16 ドライノーズについて
気温が下がり空気が乾燥してくる今のような季節から「ドライノーズ」が起こりやすくなります。鼻の中がカサカサして乾燥感と同時にピリピリとした痛みを伴い、症状が進むとかさぶたや、出血、炎症が起こることがあります。
ドライノーズを放置すると、粘膜の働きであるバリア機能が低下し、体内に細菌やウイルスが侵入しやすくなるため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかるリスクが上がります。
現代では、多くの人がオフィスやマンションなどの機密性の高い建物で過ごす時間が多くなっています。最近では、ほとんどの建物にエアコンなどの空調設備が設置されているため、湿度の低い環境で過ごすことが日常化していると思われます。
ドライノーズを予防するためには、「鼻の粘膜を乾燥させないこと」が重要です。室内では加湿器を使用したり、濡らしたガーゼを当てたマスクにつけたりするなどの対策があります。また、体の水分が不足することでも、 粘膜は乾燥しやすくなります。普段から十分な水分補給を心がけましょう。
少しでも気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
栃尾みみ・はな・のどクリニック
0258−53−0033
2020/06/12 のどの痛み・違和感
のどに痛みや違和感を感じたりすることで、声が出しづらかったり唾を飲み込むのが痛かったりと日常生活の中で支障をきたすこともあります。
そのようなのどの痛みや違和感をもたらす原因には、細菌やウイルスによる「感染」。長時間の会話や歌いすぎなどの「のどの酷使」。花粉シーズンや鼻づまり、暖房や冷房によって生じる空気の乾燥が原因と考えられる「のどの乾燥」などが挙げられます。
のどの乾燥による炎症としては、まず、扁桃炎が思い浮かぶかもしれません。一口に扁桃炎と言っても、細菌なのか、ウイルスなのか。その原因によっても、また、膿の付き具合や腫れによっても状況は大きく異なります。
また、口からは見えないのどの奥の腫れがある場合、呼吸困難に至る可能性もあり、ファイバーカメラでの診察が必要となります。少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください。
2020/04/13 春の身体の不調
4月に入り、新生活が始まり身の回りの環境が大きく変わる方も多いのではないでしょうか。新しい環境の中で緊張感が常にあったり、ストレスを感じることで体の機能を調節している自律神経が乱れやすくなります。自律神経は、「交感神経」と「副交感神経」という2つの神経からできています。「交感神経」は身体を活発にする神経で、日中活動している時や緊張している時に働きます。「副交感神経」は身体を回復させ、メンテナンスを担う神経で、夜中の睡眠時やリラックスしているときに働きます。
春は気温の寒暖差や気圧の変動により、自律神経のバランスを崩しやすくなる季節です。気圧が下がったり上がったりすると、耳の奥にある内耳が敏感に感知します。内耳とは、中耳のさらに奥に位置し、三半規管や前庭など体のバランスを保つ気管が集まっている部分です。内耳が感じ取った気圧低下などの情報は、内耳の前庭神経を通って脳に伝達され、それによって自律神経はストレス反応を引き起こし、交感神経が興奮状態になります。その結果、抑うつやめまいの悪化、心拍数の増加、血圧の上昇、慢性痛の悪化などの症状が現れます。
このような症状を回避するためには、自律神経の乱れに注意が必要です。
自律神経のバランスを安定させるためには「バランスのとれた食事」「適度な運動」「十分な睡眠」「湯船に浸かる」など様々な予防策があります。自分の身体に気をつけながら、自律神経を整えて春の不調を乗り越えて健康な毎日をお過ごしください。少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。