2020/02/13 耳かき
耳かきは耳の中にある垢を取って綺麗にする行為ですが、一歩間違えると耳を傷つけてしまう可能性があるため注意が必要です。耳かきをやりすぎてしまうことで悪循環となり、余計に痒くなる「外耳道湿疹」細菌が入り感染する「鼓膜炎」や「外耳炎」。また、綿棒などの道具で耳の奥に耳垢を押し込んでしまい、その耳垢にカビが生えてしまう「外耳道真菌炎」などの病気の原因になります。
耳垢には外耳道を守る役割や抗菌作用があります。また、耳垢は自然に排出されるようになっているため、耳かきの行為はそれほど必要ではないと言われています。一方で、人によっては耳垢が多いこともあり溜まってしまうと外耳道が詰まってしまい耳が聞こえづらくなることもあります。耳垢を取りすぎると外耳が乾燥しやすくなってしまい、カビや細菌が繁殖することによって慢性的に炎症を起こすこともあるため、正しく耳かきをすることが重要です。
耳かきをする時の注意点は、綿棒や耳かきの道具を奥まで入れすぎないこと。耳の入り口から約3.5cm先には鼓膜があるため、そこに到達してしまうと耳の中で炎症が起こってしまう可能性があります。耳の入り口から約1.5cmほどにしましょう。また、自浄作用もあるため耳かきの頻度はそれほど必要でなく月に1〜2回ほどで充分です。
何か耳に違和感があると感じた時、もしかすると普段の耳かきに原因があるかもしれません。少しでも気になることがございましたらお気軽にお声がけください。
2020/01/21 冬の時期に流行する感染症
室内の暖房器具による乾燥や外と室内との気温差、仕事始めや新年の行事などによる疲労によって、病気に対する免疫が下がります。その状態のまま人混みに行くことによって様々な感染症にかかりやすくなってしまいます。
この時期に一番注意が必要な感染症が、「インフルエンザ」。1月に入り、これから本格的な流行が予測されます。インフルエンザのワクチンを受けることで、たとえ感染したとしても発生率、重症化率の低減につながると言われています。接触機会の多い学校や幼稚園、保育園などの集団生活施設での集団発生も考えられますのでご注意ください。
他にも「溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)」や「RSウイルス感染症」があります。どちらも冬に流行する感染症で1月も注意が必要です。
「溶連菌感染症(A群溶血性レンサ球菌咽頭炎)」は、子供にかかりやすく、強いのどの痛みや発熱などの症状があります。主な感染経路が飛沫感染や接触感染によるものです。予防のためのワクチンはまだなく、手洗い・咳エチケットなどを心掛けましょう。
「RSウイルス感染症」は、重い場合には咳がひどくなったり、呼吸が苦しくなることもあり注意が必要です。
少しでも気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
2019/12/13 上咽頭炎
上咽頭とは鼻と喉の間(鼻の奥の突き当たり)のことです。この部分への細菌やウイルス感染・体の冷え・疲労・ストレス・空気の乾燥・口呼吸などによって上咽頭炎が発症します。他にも鼻炎や副鼻腔炎による鼻漏が上咽頭に流れ、慢性的な刺激を受け上咽頭炎が引き起こされることもあります。
主な症状として、鼻と喉の間の痛み・後鼻漏(鼻の奥から喉に鼻水が下りること)・痰がからむ・咳が出る・声が出にくい・鼻の奥が臭う・首がこる・頭痛・頭重感・倦怠感などが挙げられます。また、上咽頭炎は耳の病気(急性中耳炎、滲出性中耳炎、耳管狭窄症)の原因となる可能性もあります。
様々な病気にもつながる上咽頭炎。重要な予防策は、喉の粘膜の乾き・体の冷えを防ぐことです。
喉の粘膜の乾きによりウイルスや細菌が体内に侵入しやすくなります。これを防ぐためには、こまめな水分補給が有効です。しかし、利尿作用があるカフェインを含むお茶などの水分を取り過ぎてしまうと、かえって口が乾くことがあるのでお気をつけください。
また、体の冷えによって自律神経のバランスが崩れ、免疫力の低下にも繋がります。適度な運動や十分な睡眠などで免疫力が上昇させることができます。
気温が下がり、体調を崩しやすい季節です。少しでも気になることがございましたらお気軽にご相談ください。