2022/09/27 秋の花粉症
9月に入り、少しずつ秋の移ろいを感じるようになりました。この時期になると、キク科のブタクサやヨモギなどの花粉の飛散シーズンを迎えます。花粉は季節を問わず年中飛散していますが、秋の花粉症に悩まされている人は多くいます。
スギ花粉のアレルギー性鼻炎の方は秋の花粉症にもかかりやすいと言われています。ブタクサやヨモギは、河原や公園など身近な場所にも生息しているため注意が必要です。秋の花粉症と自覚しないまま花粉を吸い込んでしまうと症状を悪化させる可能性があるため、ブタクサやヨモギなどが生息していそうな場所は避けるなど、その時に応じた行動・判断が重要になります。
春の花粉症の原因であるスギ花粉は、花粉粒子径が大きいため鼻の軟膜に溜まりやすいことから鼻水やくしゃみが代表的な症状としてあげられます。一方で、秋の花粉症の原因の一つであるブタクサ花粉は花粉の粒子が小さいため気管に入り喘息のような症状を引き起こすこともあります。また、花粉によって引き起こす症状が変わる場合もあるため注意してください。
気づかずに放置してしまうことで、症状を悪化させてしまう恐れがあります。少しでも気になることがあればお気軽にご相談ください。
2022/01/31 耳の痛みについて
年が明け、寒さが増す日々が続いています。
寒くて風が強い日に外に出ることで、耳に痛みを感じることがあります。耳は露出していることが多く、さらに指先や足先と同様に血行が悪くなりやすいので、寒くなると痛むことがあります。
耳の中の気圧は、通常外の気圧と同じ状態に保たれています。しかし、飛行機の着陸時やスキューバダイビング、エレベーターの急下降時のように急激に外の気圧が変化すると、この変化についていけず体の内外に気圧差が起こります。この気圧差によって鼓膜が内側に押し出されることで痛みを感じるようになります。他にも、耳かきで耳道を傷つけたり、虫や水などが入ったりすることで炎症を起こして耳が痛むことがあります。
耳の痛みの原因となる主な疾患には、中耳炎、外耳(道)炎があります。また、咽頭炎、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)でも耳の痛みとして感じる可能性があり、顎関節症では痛みが耳にまで広がることもあります。その他、耳性帯状疱疹(ラムゼイ・ハント症候群)では、耳に強い痛みをともなう水ぶくれができます。
耳を露出していると感覚がなくなるほどに冷たくなり耳が痛くなったり、しもやけになることもあるため寒い日や、風の強い所に行くときはマフラーや帽子、耳あてをして耳を冷やさない工夫をしましょう。また、耳の中と外の気圧調整をするためには唾液を飲み込む耳抜きが効果的と言われています。飛行機に乗っているときは、気圧が大きく変わる着陸時にあめやガムを口に入れると痛みが出にくくなります。また、寝ているときや、目が覚めてからの数時間は耳の気圧調整がうまくいかないので、できれば着陸2時間前には目を覚ましておくことをお勧めします。
もし耳の痛みが長く続いたり、急な痛みに襲われたとき、めまいや難聴、耳の閉塞感、耳鳴りなどの症状があるときは、お気軽に当院までご相談ください。
耳鼻咽喉科・アレルギー科
栃尾みみ・はな・のどクリニック
0258−53−0033
2021/11/01 のどの違和感について
食事の中や食後に、なんとなく胃に食べ物がうまく運ばれていない、または、のどに食べ物がつかえているように感じたことはありませんか?そんなのどの違和感は様々な原因があります。風邪をひいた時や魚の骨がのどに刺さった時など原因が明らかな場合と、きっかけが思い当たらず、検査をしても原因が分からない場合です。そのような、原因が分からないの場合を「咽喉頭異常感症」と言います。
咽喉頭異常感症は、ストレスが主な原因と言われています。心理的に大きなストレスがかかった場合にのどの違和感を感じる傾向があります。そのため「普段からストレスを溜めがちな人」「我慢してしまう人」に多く見られる症状と言えます。
とは言え、まずは、のどのファイバー検査やCT検査などで十分な検査や、ある程度の治療を行ったうえでなければ、明らかな原因がないとは言い切れません。のどの違和感が続いている方は、お気軽に当院までご相談ください。
耳鼻咽喉科・アレルギー科
栃尾みみ・はな・のどクリニック
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