2021/11/01 のどの違和感について
食事の中や食後に、なんとなく胃に食べ物がうまく運ばれていない、または、のどに食べ物がつかえているように感じたことはありませんか?そんなのどの違和感は様々な原因があります。風邪をひいた時や魚の骨がのどに刺さった時など原因が明らかな場合と、きっかけが思い当たらず、検査をしても原因が分からない場合です。そのような、原因が分からないの場合を「咽喉頭異常感症」と言います。
咽喉頭異常感症は、ストレスが主な原因と言われています。心理的に大きなストレスがかかった場合にのどの違和感を感じる傾向があります。そのため「普段からストレスを溜めがちな人」「我慢してしまう人」に多く見られる症状と言えます。
とは言え、まずは、のどのファイバー検査やCT検査などで十分な検査や、ある程度の治療を行ったうえでなければ、明らかな原因がないとは言い切れません。のどの違和感が続いている方は、お気軽に当院までご相談ください。
耳鼻咽喉科・アレルギー科
栃尾みみ・はな・のどクリニック
0258−53−0033
2021/09/22 鼻血について
誰もが経験したことがある鼻血。原因は様々ですが、これからの寒くなる季節で予想される「空気の乾燥」や「鼻風邪の増加」によって鼻がデリケートになるので注意が必要です。
鼻血の多くは、空気の乾燥や鼻炎などで鼻の粘膜が弱くなり傷つきやすくなり、鼻の中を左右に分ける仕切りの前方にある「キーゼルバッハ部位」に集まっている血管から起こります。
小さい子どもは、鼻炎や湿疹、鼻をいじる癖や外傷、夏ののぼせなどが原因となることが多く、アレルギー性鼻炎の症状の可能性もあります。一方、大人は高血圧、糖尿病、肝臓の病気、血栓症などの治療に使われる血液が固まるのを抑える薬の服用、妊娠や月経、鼻にできた腫瘍など、出血が止まりにくい状態・血管が破れやすい状態がきっかけとなる場合があります。
実際に鼻血が出た時の正しい対処法はご存知でしょうか?
突然の出血に戸惑うかと思いますが、まずは落ち着くことが大切です。この時、上を向いてしまうと喉に血が流れ込み飲み込んでしまうためなるべく上を向かないような姿勢を心がけましょう。横にならずに、椅子などに座り少し俯いて出血している側の小鼻の上を押さえます。押さえ続けることで、多くの鼻血は治まっていくと考えられます。
ただ、押さえていても止まる気配がなかったり、出血量が異常に多い、顔色が悪い、歯茎などのほかの部位からの出血などが見られた場合は危険な鼻血の可能性があるため、受診が必要です。少しでも気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
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2021/08/24 イヤホンが引き起こす耳の病気
8月に入り全国的にコロナの感染者数が急激に増えています。新潟でもコロナ感染者が増え、日中リモートワークをされる方も多くなっているのではないでしょうか。それに伴い、イヤホンを日常的に使うようになった方も多くいるかと思います。一方で、イヤホンの使いすぎによる「外耳炎」が懸念されます。
「外耳炎」は誰にでも起こりうる耳の病気のひとつです。耳の入り口である「耳介」から、耳の奥の鼓膜までを結ぶ通り道のことを「外耳道」と呼びます。何らかの物理的な刺激によって外耳道の皮膚が傷つき、そこから細菌が感染して炎症を引き起こす病気です。初めはかゆみや痛みを伴いますが、症状が進むと痛みが強くなったり、音が聞き取りにくくなったり、外耳道の腫れ・赤くただれるなど日常生活にも影響が出てきます。
「外耳炎」を引き起こす原因が「物理的な刺激」です。窮屈なくらい耳にぴったりとフィットするイヤホンは外耳道を傷つけてしまう恐れがあります。また、音が聞こえづらく耳の奥にイヤホンをグイグイと押し込むことを繰り返すと、外耳道に刺激を与えてしまいます。もし、イヤホンを使用中・使用後に耳に痛みやかゆみを感じた場合、そのイヤホンが自分の耳には合っていない可能性があります。ひと回りサイズを小さくし耳への密着度の低いものにしたり、柔らかい材質のイヤホンに変更することをおすすめします。また、スピーカーやヘッドホンタイプのものを使用するのも良いでしょう。また、長時間連続するのを避けたり、イヤホンの耳に触れる部分は清潔に保つことで「外耳炎」の予防になります。
耳にかゆみを感じるということは炎症を起こしているサインです。そのまま放置していると症状が進行してしまうかもしれません。少しでも気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
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