2022/01/31 耳の痛みについて
年が明け、寒さが増す日々が続いています。
寒くて風が強い日に外に出ることで、耳に痛みを感じることがあります。耳は露出していることが多く、さらに指先や足先と同様に血行が悪くなりやすいので、寒くなると痛むことがあります。
耳の中の気圧は、通常外の気圧と同じ状態に保たれています。しかし、飛行機の着陸時やスキューバダイビング、エレベーターの急下降時のように急激に外の気圧が変化すると、この変化についていけず体の内外に気圧差が起こります。この気圧差によって鼓膜が内側に押し出されることで痛みを感じるようになります。他にも、耳かきで耳道を傷つけたり、虫や水などが入ったりすることで炎症を起こして耳が痛むことがあります。
耳の痛みの原因となる主な疾患には、中耳炎、外耳(道)炎があります。また、咽頭炎、おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)でも耳の痛みとして感じる可能性があり、顎関節症では痛みが耳にまで広がることもあります。その他、耳性帯状疱疹(ラムゼイ・ハント症候群)では、耳に強い痛みをともなう水ぶくれができます。
耳を露出していると感覚がなくなるほどに冷たくなり耳が痛くなったり、しもやけになることもあるため寒い日や、風の強い所に行くときはマフラーや帽子、耳あてをして耳を冷やさない工夫をしましょう。また、耳の中と外の気圧調整をするためには唾液を飲み込む耳抜きが効果的と言われています。飛行機に乗っているときは、気圧が大きく変わる着陸時にあめやガムを口に入れると痛みが出にくくなります。また、寝ているときや、目が覚めてからの数時間は耳の気圧調整がうまくいかないので、できれば着陸2時間前には目を覚ましておくことをお勧めします。
もし耳の痛みが長く続いたり、急な痛みに襲われたとき、めまいや難聴、耳の閉塞感、耳鳴りなどの症状があるときは、お気軽に当院までご相談ください。
耳鼻咽喉科・アレルギー科
栃尾みみ・はな・のどクリニック
0258−53−0033
2021/11/01 のどの違和感について
食事の中や食後に、なんとなく胃に食べ物がうまく運ばれていない、または、のどに食べ物がつかえているように感じたことはありませんか?そんなのどの違和感は様々な原因があります。風邪をひいた時や魚の骨がのどに刺さった時など原因が明らかな場合と、きっかけが思い当たらず、検査をしても原因が分からない場合です。そのような、原因が分からないの場合を「咽喉頭異常感症」と言います。
咽喉頭異常感症は、ストレスが主な原因と言われています。心理的に大きなストレスがかかった場合にのどの違和感を感じる傾向があります。そのため「普段からストレスを溜めがちな人」「我慢してしまう人」に多く見られる症状と言えます。
とは言え、まずは、のどのファイバー検査やCT検査などで十分な検査や、ある程度の治療を行ったうえでなければ、明らかな原因がないとは言い切れません。のどの違和感が続いている方は、お気軽に当院までご相談ください。
耳鼻咽喉科・アレルギー科
栃尾みみ・はな・のどクリニック
0258−53−0033
2021/09/22 鼻血について
誰もが経験したことがある鼻血。原因は様々ですが、これからの寒くなる季節で予想される「空気の乾燥」や「鼻風邪の増加」によって鼻がデリケートになるので注意が必要です。
鼻血の多くは、空気の乾燥や鼻炎などで鼻の粘膜が弱くなり傷つきやすくなり、鼻の中を左右に分ける仕切りの前方にある「キーゼルバッハ部位」に集まっている血管から起こります。
小さい子どもは、鼻炎や湿疹、鼻をいじる癖や外傷、夏ののぼせなどが原因となることが多く、アレルギー性鼻炎の症状の可能性もあります。一方、大人は高血圧、糖尿病、肝臓の病気、血栓症などの治療に使われる血液が固まるのを抑える薬の服用、妊娠や月経、鼻にできた腫瘍など、出血が止まりにくい状態・血管が破れやすい状態がきっかけとなる場合があります。
実際に鼻血が出た時の正しい対処法はご存知でしょうか?
突然の出血に戸惑うかと思いますが、まずは落ち着くことが大切です。この時、上を向いてしまうと喉に血が流れ込み飲み込んでしまうためなるべく上を向かないような姿勢を心がけましょう。横にならずに、椅子などに座り少し俯いて出血している側の小鼻の上を押さえます。押さえ続けることで、多くの鼻血は治まっていくと考えられます。
ただ、押さえていても止まる気配がなかったり、出血量が異常に多い、顔色が悪い、歯茎などのほかの部位からの出血などが見られた場合は危険な鼻血の可能性があるため、受診が必要です。少しでも気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
耳鼻咽喉科・アレルギー科
栃尾みみ・はな・のどクリニック
0258−53−0033