2021/01/18 めまいについて
多くの人が一度は経験したことのある「めまい」。周囲がぐるぐると回っているように感じたり、頭やからだがグラグラしたりなど、めまいひとつとっても様々な症状があります。
このような「めまい」の原因としてあげられるのが、耳の奥にある内耳にあるからだの平衡感覚を司る三半規管、前庭(耳石器)の異常から生じる内耳性のめまいです。引き起こす病気には、良性発作性頭位めまい症、メニエール病、突発性難聴などがあります。これらの病気で共通して見られる症状が、天井や周辺がぐるぐる回る回転系のめまいです。メニエール病と突発性難聴は、聴覚器官である蝸牛にも異常が起きることで耳鳴りや難聴といった症状も起こります。
一方、循環器系の病気によるめまいは、ふわふわした感じ、気が遠くなりそうな感じ、目の前が真っ暗になるといった症状が見られますが、回転性のめまいが起こることもあります。
また、めまいは命にかかわる脳梗塞や脳腫瘍などの脳の病気の症状の一つでもあります。そのため、放置するのは危険です。少しでも気になることがございましたら、お気軽にご相談ください。
耳鼻咽喉科・アレルギー科
栃尾みみ・はな・のどクリニック
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2020/12/15 鼻水について
12月に入り、気温が冷え込むようになってきました。気温が下がると体調を崩しやすくなります。はじめに症状ができやすい部分なのが「鼻」。鼻は、外の空気を取り込むフィルターのような役割をしています。そのため、気温や湿度の影響を受けやすい箇所です。
風邪のひき始めに、鼻水が出る方は多いのではないでしょうか。空気中に漂っている細かなゴミやウイルスが鼻の粘膜に付着し炎症を起こすと、大量の粘液を作り異物を身体の外へ出そうとします。それが鼻水の正体です。このように鼻水は、身体を守るために重要な働きをしています。
しかしながら、間違った方法で鼻をかむと、中耳炎などの病気を起こすおそれがあります。大きなポイントとして「片方ずつかむこと」「強くかみ過ぎない」ことが重要です。両鼻同時に強くかむと、鼓膜に強い圧力がかかってしまうため危険です。細菌やウイルスが含まれた鼻水が、鼻管を通して中耳に送り込まれてしまうと耳痛や耳だれを起こす急性中耳炎になる可能性があります。
また、一番良くない行為は鼻をすすること。無意識にやりがちですが、耳と鼻を繋ぐ耳管を通って鼓膜に陰圧をかけることになり、鼓膜が中へ凹んでしまいます。それを繰り返すと、中耳に水がたまる滲出性中耳炎、鼓膜が凹んだままになる癒着性中耳炎、凹んだ鼓膜に耳垢が蓄積されてできる真珠腫性中耳炎などを起こす可能性があります。
これからの季節、風邪やインフルエンザが流行することが予想され、そのあとは花粉が飛ぶようになってきます。鼻をかむ機会はどんどん増えていくことと思います。正しい鼻のかみかたを意識し、症状を悪化させないようお気をつけください。
少しでも気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
2020/11/16 ドライノーズについて
気温が下がり空気が乾燥してくる今のような季節から「ドライノーズ」が起こりやすくなります。鼻の中がカサカサして乾燥感と同時にピリピリとした痛みを伴い、症状が進むとかさぶたや、出血、炎症が起こることがあります。
ドライノーズを放置すると、粘膜の働きであるバリア機能が低下し、体内に細菌やウイルスが侵入しやすくなるため、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかるリスクが上がります。
現代では、多くの人がオフィスやマンションなどの機密性の高い建物で過ごす時間が多くなっています。最近では、ほとんどの建物にエアコンなどの空調設備が設置されているため、湿度の低い環境で過ごすことが日常化していると思われます。
ドライノーズを予防するためには、「鼻の粘膜を乾燥させないこと」が重要です。室内では加湿器を使用したり、濡らしたガーゼを当てたマスクにつけたりするなどの対策があります。また、体の水分が不足することでも、 粘膜は乾燥しやすくなります。普段から十分な水分補給を心がけましょう。
少しでも気になることがございましたらお気軽にご相談ください。
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