2019/10/15 秋は雑草の花粉とハウスダストにご注意
花粉症といえば春のスギやヒノキからおこる花粉症のイメージが強いようですが、実は、秋にも花粉が飛散しています。それはキク科のブタクサ・ヨモギなどの植物で、道路わきや公園など私たちの身近な場所から飛散される花粉です。そのほかにもイネ科などの植物が開花期をむかえ、9月から11月に花粉症を引き起こすことも。
また、秋はハウスダストにも注意が必要です。ハウスダストとはダニの死骸やフンやカビなどで、室内にたまるホコリのことをいいます。夏に繁殖したダニが秋になると一斉に死んでしまうため、ダニアレルゲン量が増加します。ダニアレルギーの方は秋口に悪化する傾向にあるので、特に注意が必要です。
しかし、秋の花粉症・ダニアレルゲンともに日常的にできる対策法があります。
花粉症の原因となる植物が繁殖している場所(川辺や土手、空き地などの草地)には近づかずかないようにすること。そして、帰宅したら家の中に花粉を持ち込まないよう、玄関先で衣服や髪などをはたくことも予防になります。
ハウスダストの対策法としては、こまめに部屋の掃除をすることが重要です。カーペットの掃除や寝具の洗濯、湿度をあげないよう除湿器を活用するのも効果的です。
季節の変わり目は、さまざまな症状が現れやすい時期です。その他、気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。
2019/10/07 副鼻腔炎(蓄膿症)
風邪をひいた後に鼻づまりや鼻水がいつまでも続いたり、鼻水が濁った色に変わりドロドロになってきたことはありませんか?この症状が続いた時、「副鼻腔炎」を併発している可能性があります。
副鼻腔は鼻の穴(鼻腔)の周りにある8つの空洞のことで、小さな穴で繋がっています。この空洞は粘膜で覆われていて鼻水を作ったり、顔の衝撃を吸収したり声を響かせる役割をしていると言われています。副鼻腔の粘膜に風邪などのウイルスが付着すると、炎症を起こし肥大化することによって互いの出入り口をふさぎます。そうなると、鼻水がたまり、その鼻水にウイルスや菌が繁殖することで膿がたまります。この症状を蓄膿症と呼びます。他にも、頭重感や倦怠感がしたり、においがわからなくなったりすることにより日常生活にも支障を及ぼすおそれがあります。
また、症状としては鼻炎や花粉症に似ているため、副鼻腔炎ということに気づけない人もいます。そのまま放置すると、慢性副鼻腔炎になってしまうこともあります。そうなると、治りにくくなってしまうため少しでも気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
2019/05/28 溶連菌感染症
溶連菌感染症とは、A群β溶血連鎖球菌という細菌によって起こる感染症です。一般的に幼児や学童に感染しやすい疾患ですが大人にも感染します。また一度治っても再度かかることもあります。
症状は発熱と咽頭痛が主で頭痛や倦怠感、腹痛、嘔吐を伴うこともあります。扁桃腺が赤く腫れたり舌に赤いブツブツ(苺舌)、頚部リンパ節腫れ、体の発疹がみられることもあります。
リマウチ熱や急性腎炎、気管支炎、中耳炎などを合併することもあります。
感染経路は咳やくしゃみ等で飛び散った菌を吸い込むことで感染する飛沫感染、手指を介して感染する接触感染です。
溶連菌感染症の治療には抗生剤が有効です。
また、溶連菌感染症は登園、登校停止で少なくとも受診した日とその翌日は自宅安静となります。
感染予防は手洗い、うがいが基本です。外出後には行いましょう。
少しでも気になる症状があればご相談下さい。