2018/10/23 中耳炎の症状
暑い夏が終わり、肌寒い風が吹く季節になりましたね。この時期は気温の急激な変化とともにウイルスの活動も活発になり風邪をひきやすくなります。そんな時期に気をつけていただきたいのが『中耳炎』。子供に多い病気として知られていますが、大人もかかってしまうことがあります。
『中耳炎』とは、鼻の奥にいるウイルスや細菌が耳の奥にあり鼻や喉につながる「中耳」という部分に入り込むことで感染し炎症が起きたり、「膿」がたまってしまう病気で、発熱・耳の痛み・耳だれが出る・聞こえずらくなる、などが主な症状としてあげられます。
風邪を引いた時は、すすらないでこまめにゆっくり鼻をかみ、細菌が中耳に到達しないようにすることが大切です。幼い子供は鼻をかむのが苦手という子もいるかもしれませんのでサポートが重要になります。
「耳を気にしている」「不機嫌になる」など普段と違う動作が続いたら、それは「中耳炎」かもしれません。まだ言葉の話せない小さな子供は身近にいる大人がちょっとした変化を気にしてあげてください。
中耳炎の症状に似た病気もあります。少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
2018/09/10 季節の変わり目には要注意!
最近では夜になると鈴虫の音が聞こえ、猛暑の夏が終えようとしていますね。徐々に涼しくなっていて過ごしやすくなっていきます。しかし、秋雨前線や台風の影響で曇りや雨の日が増えて急激に気温が下がってしまう日も出てきます。その一方で、気温が一気に上がる日も。こういった不安定な天候が続くと身体が気温の変化に追いつけなくなり、体調を崩しがちになってしまいます。
よく挙げられる症状としては、頭がキリキリと痛む頭痛や風邪を引いたときのようにせきや鼻づまりのような体調の悪化が見られます。また、寝つきが悪くなったり倦怠感を感じたり、肌が荒れるというケースも多いです。そして、不調を感じるのは身体的なもの以外にも、気分が沈んだり情緒不安定な状態になったりといった精神的な不調があらわれることもあります。これらの原因のなかの可能性の一つとして「寒暖差アレルギー」が考えられます。
寒暖差アレルギーは医学的には「血管運動性鼻炎」と呼ばれることもあります。大きな寒暖差を感じると、体温調節をするための血管の収縮が追いつかず、自律神経がうまく機能しないという症状です。具体的には、鼻水・鼻づまり・くしゃみ・蕁麻疹・食欲減少といったものが見られ、風邪や花粉症に疑われやすいです。
その症状にかかりやすいのは成人女性と言われています。男性と比べると女性は筋肉量が少なく、それだけ体内で熱を作り出す力が弱いので、寒暖差を生み出しやすくなるためです。女性に冷え性が多いと言われている理由にも同じことが挙げられます。特に、あまり運動をしていない女性は筋肉が少ない傾向になるので、寒暖差アレルギーにつながりやすくなります。
対策としては「大きな寒暖差を生み出さないようにすること」が重要です。肌寒いなと感じたときには重ね着や防寒グッズなどを使い身体を冷やさないようにしたり、一方で少し暑いなと感じたら薄着にしたり適度に身体の熱を逃すなど、寒暖差をなるべく感じないように気をつけましょう。この季節、こまめに脱ぎ着ができるようなアイテムが常にあると便利ですね。
少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
2018/08/09 夏風邪“ヘルパンギーナ”流行中
暑い日が続いていますね。子供達はこの猛暑でもプールや海などのレジャーを楽しみにしている子が多いのではないでしょうか。しかし、この季節に気をつけなければいけないのが「夏風邪」。実はこの夏とても流行しています。特に流行しているのが「ヘルパンギーナ」と呼ばれている感染症です。
夏風邪の代表格と言われている「ヘルパンギーナ」は、突然38℃以上の高熱が出て口蓋垂とその周辺に1〜5ミリの水ぶくれのような水疱ができ、それが後に潰れ潰瘍となり水をのみ込むだけでも痛みを感じます。しかし、ただでさえ汗をかき脱水症状になりやすい季節であるため市販の経口保水液やイオン飲料を飲むように心がけて脱水症状にならないように気をつけてください。また「ヘルパンギーナ」は、抗ウイルス薬のインフルエンザと違って特効薬がなく発熱や頭痛に鎮痛剤を使うなどの症状を緩和する対症療法が中心となります。
5歳以下の幼い子供がかかりやすいと言われていますが、もっと大きな子供や大人もかかる可能性があります。「ヘルパンギーナ」に対するワクチンが存在しないため、予防や家族内で感染を広めないためには感染した方との接触を避けるようにする、うがい手洗いをしっかり行うなど感染対策が大切です。また、子どものオムツを交換したときに保護者は石鹸と水で手をきちんと洗う、ヨダレがついたおもちゃなどをこまめにふく、食事のときに食器を共有しない、などの対策もあります。
「ヘルパンギーナ」以外にも流行っている夏風邪があります。それらにはいづれものどに関わる症状が出ます。少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。