2018/12/10 くしゃみの原因とマナー
普段生活している中で急に鼻がむず痒くなってくしゃみをすることは当たり前のこと。これはもともと人間の鼻に備わっている体の機能の一つです。しかし、その当たり前にしているくしゃみでも実は病気や風邪の症状である可能性もあります。くしゃみには二つの種類の機能があり、一つは体温を上げるための生理現象。もう一つは埃などの異物を体の外に排出するための機能です。また、くしゃみが出る原因として、物理的な刺激・刺激物質の吸引・アレルギー反応などがあげられ、風邪・花粉症などの症状にも出てきます。
埃が原因の一般的なくしゃみであれば、飛沫が近くのものや人にかからないように手で覆ったり、横や下を向いたりなどのマナーが必要不可欠です。一方で、風邪や花粉症などのウイルスが関係しているくしゃみの場合は、呼気と一緒にウイルスが飛散してしまい飛沫感染の元となってしまいます。くしゃみによる呼気の風速は時速約300㎞以上と言われているため、病気の場合はマスクをするなどの飛沫を防ぐことが重要です。また、自身が病気でなくても周りに風邪の症状が見られる人がいたら自らマスクをするのも飛沫感染予防になります。
少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
2018/10/23 中耳炎の症状
暑い夏が終わり、肌寒い風が吹く季節になりましたね。この時期は気温の急激な変化とともにウイルスの活動も活発になり風邪をひきやすくなります。そんな時期に気をつけていただきたいのが『中耳炎』。子供に多い病気として知られていますが、大人もかかってしまうことがあります。
『中耳炎』とは、鼻の奥にいるウイルスや細菌が耳の奥にあり鼻や喉につながる「中耳」という部分に入り込むことで感染し炎症が起きたり、「膿」がたまってしまう病気で、発熱・耳の痛み・耳だれが出る・聞こえずらくなる、などが主な症状としてあげられます。
風邪を引いた時は、すすらないでこまめにゆっくり鼻をかみ、細菌が中耳に到達しないようにすることが大切です。幼い子供は鼻をかむのが苦手という子もいるかもしれませんのでサポートが重要になります。
「耳を気にしている」「不機嫌になる」など普段と違う動作が続いたら、それは「中耳炎」かもしれません。まだ言葉の話せない小さな子供は身近にいる大人がちょっとした変化を気にしてあげてください。
中耳炎の症状に似た病気もあります。少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
2018/09/10 季節の変わり目には要注意!
最近では夜になると鈴虫の音が聞こえ、猛暑の夏が終えようとしていますね。徐々に涼しくなっていて過ごしやすくなっていきます。しかし、秋雨前線や台風の影響で曇りや雨の日が増えて急激に気温が下がってしまう日も出てきます。その一方で、気温が一気に上がる日も。こういった不安定な天候が続くと身体が気温の変化に追いつけなくなり、体調を崩しがちになってしまいます。
よく挙げられる症状としては、頭がキリキリと痛む頭痛や風邪を引いたときのようにせきや鼻づまりのような体調の悪化が見られます。また、寝つきが悪くなったり倦怠感を感じたり、肌が荒れるというケースも多いです。そして、不調を感じるのは身体的なもの以外にも、気分が沈んだり情緒不安定な状態になったりといった精神的な不調があらわれることもあります。これらの原因のなかの可能性の一つとして「寒暖差アレルギー」が考えられます。
寒暖差アレルギーは医学的には「血管運動性鼻炎」と呼ばれることもあります。大きな寒暖差を感じると、体温調節をするための血管の収縮が追いつかず、自律神経がうまく機能しないという症状です。具体的には、鼻水・鼻づまり・くしゃみ・蕁麻疹・食欲減少といったものが見られ、風邪や花粉症に疑われやすいです。
その症状にかかりやすいのは成人女性と言われています。男性と比べると女性は筋肉量が少なく、それだけ体内で熱を作り出す力が弱いので、寒暖差を生み出しやすくなるためです。女性に冷え性が多いと言われている理由にも同じことが挙げられます。特に、あまり運動をしていない女性は筋肉が少ない傾向になるので、寒暖差アレルギーにつながりやすくなります。
対策としては「大きな寒暖差を生み出さないようにすること」が重要です。肌寒いなと感じたときには重ね着や防寒グッズなどを使い身体を冷やさないようにしたり、一方で少し暑いなと感じたら薄着にしたり適度に身体の熱を逃すなど、寒暖差をなるべく感じないように気をつけましょう。この季節、こまめに脱ぎ着ができるようなアイテムが常にあると便利ですね。
少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。