2019/05/28 溶連菌感染症
溶連菌感染症とは、A群β溶血連鎖球菌という細菌によって起こる感染症です。一般的に幼児や学童に感染しやすい疾患ですが大人にも感染します。また一度治っても再度かかることもあります。
症状は発熱と咽頭痛が主で頭痛や倦怠感、腹痛、嘔吐を伴うこともあります。扁桃腺が赤く腫れたり舌に赤いブツブツ(苺舌)、頚部リンパ節腫れ、体の発疹がみられることもあります。
リマウチ熱や急性腎炎、気管支炎、中耳炎などを合併することもあります。
感染経路は咳やくしゃみ等で飛び散った菌を吸い込むことで感染する飛沫感染、手指を介して感染する接触感染です。
溶連菌感染症の治療には抗生剤が有効です。
また、溶連菌感染症は登園、登校停止で少なくとも受診した日とその翌日は自宅安静となります。
感染予防は手洗い、うがいが基本です。外出後には行いましょう。
少しでも気になる症状があればご相談下さい。
2019/04/05 いびきの種類
「自分のいびきで目が覚めた」という経験がある人はいませんか?実際に自分がどのような状態で寝ているか分かっている人は少なく、パートナーや周りから注意されはじめて気づく人もいると思います。近年では、周りに迷惑をかけたくないという理由で受診される方も多いですが、病気を伴ういびきを疑い受診される方もいます。
風邪や鼻づまりで一時的にいびきがひどくなることも多いですが、「いびきは無呼吸の入り口」と言われ、寝ている間に息が止まっている「睡眠時無呼吸症候群」の可能性もあります。
「睡眠時無呼吸症候群を伴ういびき」だった場合、寝ている間に生じる無呼吸によって熟睡できず日中に強い眠気に襲われたり命に関わる生活習慣病のリスクが高まるなど、普段の生活の中で様々な影響を及ぼしかねないのです。
お子さんの場合には、扁桃炎やアデノイドが大きいことが原因ということが多く、大人の場合にはあお向けに寝たときに舌のつけ根や、のどちんこが落ち込むことが原因となることが多い傾向にあります。
診察や自宅で一晩中の寝ている間のいびきや無呼吸をモニターする検査などで、いびきの原因について知ることが重要ですので少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。
2019/03/12 花粉対策・予防
暖かい季節になり、過ごしやすい日が多くなって来ましたね。
この時期を迎えると、ニュースでは天気予報と一緒に花粉飛散情報が取り上げられており、今や花粉症は国民の20%が悩んでいる国民病といえます。
花粉症は、飛散したスギやヒノキなどの花粉を吸い込み、それらを体の外に出そうとすることにより「くしゃみ」「鼻水」「鼻づまり」などの症状を引き起こすものです。これらにより、口呼吸や鼻声になってしまう一方で、目や喉のかゆみや結膜の充血など鼻以外にも様々な症状が起き日常生活の中で支障をきたしてしまいます。花粉症はアレルギー性疾患の一つです。そのため、まだ花粉症ではない方にも突然花粉症になる可能性は少なくありません。
また、花粉対策・予防として重要なのが花粉に触れないようにすること。外出時にマスクやメガネをしたり、出先から戻って来た時には花粉を室内に持ち込まないように髪の毛や服に付着した花粉を叩くようにすると自分だけではなく周りの人に対し配慮ができます。もう花粉症に悩まれている方へ症状をできるだけ悪化させないためには日頃からの健康管理が大切です。風邪を引かないようにするのはもちろん、気温のちょっとした変化によって発作を誘発してしまうため気をつけてください。とは言っても既に花粉症の症状にお困りの方は、お一人お一人に応じた治療が必要です。少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談ください。