2019/10/07 副鼻腔炎(蓄膿症)
風邪をひいた後に鼻づまりや鼻水がいつまでも続いたり、鼻水が濁った色に変わりドロドロになってきたことはありませんか?この症状が続いた時、「副鼻腔炎」を併発している可能性があります。
副鼻腔は鼻の穴(鼻腔)の周りにある8つの空洞のことで、小さな穴で繋がっています。この空洞は粘膜で覆われていて鼻水を作ったり、顔の衝撃を吸収したり声を響かせる役割をしていると言われています。副鼻腔の粘膜に風邪などのウイルスが付着すると、炎症を起こし肥大化することによって互いの出入り口をふさぎます。そうなると、鼻水がたまり、その鼻水にウイルスや菌が繁殖することで膿がたまります。この症状を蓄膿症と呼びます。他にも、頭重感や倦怠感がしたり、においがわからなくなったりすることにより日常生活にも支障を及ぼすおそれがあります。
また、症状としては鼻炎や花粉症に似ているため、副鼻腔炎ということに気づけない人もいます。そのまま放置すると、慢性副鼻腔炎になってしまうこともあります。そうなると、治りにくくなってしまうため少しでも気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
2019/05/28 溶連菌感染症
溶連菌感染症とは、A群β溶血連鎖球菌という細菌によって起こる感染症です。一般的に幼児や学童に感染しやすい疾患ですが大人にも感染します。また一度治っても再度かかることもあります。
症状は発熱と咽頭痛が主で頭痛や倦怠感、腹痛、嘔吐を伴うこともあります。扁桃腺が赤く腫れたり舌に赤いブツブツ(苺舌)、頚部リンパ節腫れ、体の発疹がみられることもあります。
リマウチ熱や急性腎炎、気管支炎、中耳炎などを合併することもあります。
感染経路は咳やくしゃみ等で飛び散った菌を吸い込むことで感染する飛沫感染、手指を介して感染する接触感染です。
溶連菌感染症の治療には抗生剤が有効です。
また、溶連菌感染症は登園、登校停止で少なくとも受診した日とその翌日は自宅安静となります。
感染予防は手洗い、うがいが基本です。外出後には行いましょう。
少しでも気になる症状があればご相談下さい。
2019/04/05 いびきの種類
「自分のいびきで目が覚めた」という経験がある人はいませんか?実際に自分がどのような状態で寝ているか分かっている人は少なく、パートナーや周りから注意されはじめて気づく人もいると思います。近年では、周りに迷惑をかけたくないという理由で受診される方も多いですが、病気を伴ういびきを疑い受診される方もいます。
風邪や鼻づまりで一時的にいびきがひどくなることも多いですが、「いびきは無呼吸の入り口」と言われ、寝ている間に息が止まっている「睡眠時無呼吸症候群」の可能性もあります。
「睡眠時無呼吸症候群を伴ういびき」だった場合、寝ている間に生じる無呼吸によって熟睡できず日中に強い眠気に襲われたり命に関わる生活習慣病のリスクが高まるなど、普段の生活の中で様々な影響を及ぼしかねないのです。
お子さんの場合には、扁桃炎やアデノイドが大きいことが原因ということが多く、大人の場合にはあお向けに寝たときに舌のつけ根や、のどちんこが落ち込むことが原因となることが多い傾向にあります。
診察や自宅で一晩中の寝ている間のいびきや無呼吸をモニターする検査などで、いびきの原因について知ることが重要ですので少しでも気になることがありましたら、お気軽にご相談ください。